スポンサー広告

こちらの広告は、30日間更新のなかったブログに掲載されています。
新たに記事を投稿することで広告を非表示にすることができます。  

Posted by スターリンクさがみ運営事務局 at

2016年03月17日

前まで回してくれ



今日、サシャを自宅まで送った後で、
私はクライアントの店へ
ミーティングに行くことになっていた。

私のクルマの中には、サシャが持っていた煮物の
大根の匂いがモヤ~ンと漂っていた胡菁霖

クライアントのお店は、バレーパーキングオンリーなので、
サーフボードのワックスや砂で汚れた私のクルマも
玄関前で私が降りると、駐車場係が停めてきてくれる。

こんな時、ダイコンの匂いはあまりよろしくない。

ハワイのローカルは、もちろん日系人も多いから
大根の匂いにはある程度慣れているかもしれないが、
私が降りたクルマの運転席に乗る駐車場係は、
この匂いを嗅いだら間違いなく、私を疑うだろう胡菁霖

私は大根の煮物をちょっと恨みつつ、
クルマの窓を全開にしてクライアントのお店に向かった。

そういえば、ずいぶん前にガールズナイトで出かけた時に
友人のひとりが日本の「松前漬け」という
切り干し大根や昆布やスルメをふんだんに使った
かなり香り高い食べ物を持ってきてくれたことがあった。

「おいしいから持って帰ってね」と、
友人はみんなにふるまうつもりでそれを持って来てくれたのだが、
何しろ夜はまだ始まったばかりだったから、
みんなの分の漬物をそのまま後部座席に残し、
私たちは駐車場係にクルマを預けて出かけた。

楽しい時間を過ごした後、
駐車場係が私のクルマを店の玄関前まで回してくれた時、
その若いお兄ちゃんは、
なぜか恥ずかしそうにうつむき加減で
私のためにドアを開けてくれた。

クルマの窓は全開になっていたが、
車内はものすごい匂いに満ちていた胡菁霖

あの時駐車場係のお兄ちゃんは、
松前漬けの大根のあの匂いを、いったい何だと思っただろう。

どんな顔をして、クルマの窓を全開にしたのだろう。
気の毒なことしちゃったなあと、また思い出して笑う。



  

Posted by manmk at 12:54Comments(0)阳光

2016年03月17日

時間を共にした時

私が初めて由美ちゃんと出会ったのは、
サシャとケンが通ったワイキキのプリスクールだった。

他に日本人のお母さんはいなかったし、
ちょうど由美ちゃんのふたりの愛息たちが
サシャとケンと同い年だったので、
同年代の私たちはすぐに仲良くなった。

私にとって由美ちゃんは、
ハワイで初めての日本人のママ友だった。

私たちはよく由美ちゃんのコンドで一緒に夕飯を食べ、
そこで一緒に子供たちに宿題をさせたり
時には子供たち抜きでクラブへ踊りに行ったりもした。

手抜きママの私たちは簡単にスパゲティを茹でて、
子供たちの好きなマッシュルームスープをソースにした。
そんなふうに一緒に夕飯の準備をするのも楽しかったし、
私たちはとにかくよく笑い、おしゃべりをした。

そういえば由美ちゃんが作るカリフラワーの天プラが
私にはすごく斬新で、とってもおいしかった。

赤い口紅がよく似合う由美ちゃんは、
目のぱっちりした美人で、いつも華やかだった。
そして大阪出身の彼女は話もおもしろくて、
私たちは会うたびに、本当に涙が出るほど笑ったものだった。

ヒロヨがハワイに引っ越して来るまでの1年ほどだろうか、
由美ちゃんは私のハワイの親友だった。

その後由美ちゃんの仕事も私の仕事も忙しくなり、
私たちはあまり一緒の時間を過ごすこともなくなり、
子供たちの学校も変わり、
そのうちに由美ちゃんは
カリフォルニアに引っ越してしまった。

それから私たちは2回ほど会う機会があったけれど
長い長い間、それぞれの人生をそれぞれに過ごした。

昨日6年ぶりに由美ちゃんに会い、
一緒にヒロヨのお墓参りに行ったり、
朝ごはんに行ったりして、短いc、
ふたりで大笑いした日々を思い出して
私はなんだか胸がいっぱいになった。

過ぎて行った若い日々。
小さかった子供たち。
笑い転げていた日々。

次に会えるのはいつだろう。

カリフォルニアからベガスに引っ越す由美ちゃんに
私はきっと会いに行こう。

若い頃を振り返って懐かしむだけではなく、
一緒に新しい時間を過ごそう。  

Posted by manmk at 12:53Comments(0)生活